なぜかイライラする…中高年男性のイライラの原因&対処法を解説

「些細なことでイライラしてしまう」
「以前より怒りっぽくなった」
そんな悩みを抱えている中高年の男性が増えています。

年齢を重ねるにつれて、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が減少し、身体だけでなく精神的にもさまざまな変化が現れることがあります。

もしかしたら、それは男性更年期障害が原因かもしれません。

この記事では、男性更年期障害によるイライラの原因や、具体的な対処法について解説します。穏やかな日々を取り戻していきたい男性はぜひ参考にしてくださいね。

目次

些細なことでイライラする4つの原因

中高年の男性が些細なことでイライラしてしまうのは、主に男性更年期障害が原因だと考えられます。

しかし、「イライラ」を引き起こす要素は他にもいくつか存在するため、ここでは主に考えられる原因を4つ紹介していきます。

イライラする原因①:男性更年期障害の症状

加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の減少が原因で男性更年期障害になると、気分が不安定になったり、イライラしやすくなったりします。

他にも、抑うつ症状や不安感、集中力や記憶力の低下といったさまざまな精神的症状が現れます。

また、身体的には筋力低下や体脂肪の増加、発汗やほてりが見られることも。

これらの変化により、ストレスへの耐性が低下し、些細なことにも過剰に反応しやすくなるため、周囲との関係性にも影響を及ぼします。

イライラする原因②:睡眠の量・質の低下

睡眠が足りないと、心身ともにリラックスできずイライラしやすい状態が続きやすくなります。

これは、ホルモンのバランスが崩れ、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加するためです。

また、中高年になると、睡眠の質や時間が自然と低下することが多く、特に浅い眠りや頻繁な中途覚醒が見られる傾向があります。

これにより脳と体が十分に休息できず、疲労感や集中力の低下を招くことで、さらにイライラしやすい状態を引き起こすことになるでしょう。

イライラする原因③:慢性的な健康問題

慢性的な不調は日常生活に影響を与え、不快感や痛みからくるストレスが蓄積されてイライラにつながることがあるでしょう。

年齢を重ねるにつれて、高血圧や糖尿病、関節の痛み、腰の痛みなどの健康問題が増えてきます。

また、健康状態の悪化に対する不安が心の負担となり、ちょっとしたことにも過敏になってしまうことも。慢性疾患は放置せず適切に管理し治療することが重要です。

イライラする原因④:仕事や家庭でのストレス蓄積

中高年期の男性は、仕事・家庭どちらも責任やプレッシャーが増加する時期のため、些細な問題にもイライラや不満を感じやすくなります。

仕事では、重要な役割を担う一方でキャリアの停滞や後輩育成へのプレッシャー、リストラの不安などが心の負担を増します。

また、家庭では子育てや親の介護、夫婦関係の変化などが重なることで、休む暇もなく疲れきってしまうこともあるでしょう。

その結果、心に余裕がなくなり、ちょっとしたことでイライラしたり、怒りを感じたりすることがあるのです。

些細なことでイライラするのを改善する3つの対処法

中高年男性が些細なことでイライラしないようにするには、更年期障害の専門クリニックで適切な治療を受け、生活習慣を見直すことが重要です。

さらに、趣味や運動などのストレス発散法を見つけることで、心身のバランスを整え日々の生活に余裕を持てるようになります。

ここではイライラを改善するための主な対処法を3つ解説していきます。

イライラの対処法①:男性更年期障害を専門とするクリニックで治療を受ける

男性更年期障害は専門クリニックでの診断と治療によって改善が期待できます。

たとえば、男性更年期障害を専門とする東京ハブクリニックでは血液検査でテストステロン値を確認し、必要に応じてホルモン補充療法や心理療法などを行います。

また、栄養指導や運動のアドバイスなども行うため、よりよい生活習慣の確立にもつながるでしょう。

男性更年期障害以外の病気が疑われる場合は、信頼できる一流の医療機関をご案内いたします。

自分に合った適切な治療を行うことで、ホルモンバランスが整い、気分の安定やイライラの軽減が期待できるでしょう。

>>男性更年期障害を専門とする東京ハブクリニックへの相談はこちら

イライラの対処法②:生活習慣を見直す

健康的な食事や良質な睡眠を心がけることや、正しい生活習慣を身につけることで、イライラを軽減することが可能です。

まずは十分な睡眠を確保し、睡眠の質を向上させるために寝る前のスマホ使用を控えましょう。

また、栄養バランスのとれた食事や適度な運動を日常に取り入れることで、血流改善やストレスホルモンの減少が期待できます。

なお、アルコールや喫煙を控えるなど、悪習慣を改善することも大切です。

イライラの対処法③:ストレス発散法を見つける

適切なストレス発散法を持つことは、中高年男性のイライラを軽減するために欠かせません。

例えば、趣味を楽しむ時間を確保する、友人や家族との会話を増やす、スポーツや散歩など体を動かす活動を取り入れるとよいでしょう。

また、ヨガや深呼吸、瞑想といったリラクゼーション法も効果的です。

適切なストレス発散法は気分をリフレッシュさせるだけでなく、自分の感情と向き合う時間を作り、心の安定を図るサポートになります。

まとめ

  • 中高年の男性が些細なことでイライラしてしまうのは、加齢に伴うテストステロンの減少が原因で生じる男性更年期障害が主な原因だと考えられる。
  • 些細なことでイライラするのを改善するには、更年期障害の専門クリニックで適切な治療を受け、生活習慣を見直すことが重要。
  • 他にも、趣味や運動などのストレス発散など、さまざまな対処法を組み合わせることで、心身のバランスを整え日々の生活に余裕を持てるようになる。

\男性更年期障害かも?と思ったら/

東京ハブクリニック 院長紹介

鴨下

鴨下 一郎 1949年東京生まれ。心療内科医・医学博士。旭日大綬章受章。 1979年日本大学大学院医学研究科博士課程修了後、呼吸器疾患の診療に従事する中で身体的な症状の背景に潜む心の不調や精神的ストレスに着目し、心療内科の道へ。 32歳でクリニックを開業。心療内科医として、心の病気の診療にあたる。 「現代の心の病を治すには、まず社会病理を直す必要がある」と政治の世界を志し、1993年衆議院議員初当選。以後連続9回当選し、環境大臣、厚生労働副大臣、内閣官房参与(健康・医療戦略)等を歴任。「心療内科」の認可や公認心理師制度の推進などにも携わる。 2024年、「東京ハブクリニック」を開業。男性更年期障害の診察に力を入れている。 メディア出演、著書多数。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次