男性更年期を乗り越える方法とは?症状別の対策と生活習慣の見直し

男性更年期障害では「以前のように気力が湧かない」「不安な気持ちが強くなった」などの身体的症状や精神的症状が見られ、辛い日々が続きます。しかし乗り越えるための正しい方法がわからず、一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。

そこで本記事では男性更年期によく見られる症状とその対策について詳しくまとめました。

さらに、症状を和らげ、快適な毎日を送るために重要な生活習慣の見直しについてもご紹介します。食事、運動、睡眠といった日々の習慣を少し意識するだけで、変化を感じられるかもしれません。

この記事を参考に、自分に合った対策を見つけて、男性更年期を穏やかに乗り越えていきましょう。

目次

男性更年期障害の乗り越え方【主な身体的症状への対策】

身体的症状日常での対策
①疲労感や倦怠感への対策・タンパク質やビタミンB群を意識的に摂取する(エネルギー代謝が促進され、疲労感の軽減が期待できる)
・ランニングや筋トレなどを取り入れる(血流が改善され倦怠感の解消が期待できる)
②性機能の低下への対策・アルギニンや亜鉛を含む食品(大豆製品、マグロ、にんにくなど)を積極的に摂取する
・正しい頻度(週1〜3回)でセックスや自慰行為をする
③筋力低下や体重増加への対策・高強度インターバルトレーニング(HIIT)、スクワット、デッドリフトなど大きな筋肉や全身を使う筋トレを行う
④睡眠の質低下への対策・起床後は日光を浴びてセロトニン分泌が促す。(セロトニンは夜になるとメラトニン(睡眠ホルモン)に変わり、自然な眠りを誘う。)
・考えすぎてしまう癖がある場合は、モヤモヤをノートに書き出してからベッドに入る
・寝る2時間前はスマホなどの電子機器の使用を控える。難しい場合はブルーライト対策をする。

男性更年期障害の身体的症状は、ホルモンバランスの変化と加齢による影響が複合的に影響しています。

適切な対策で生活の質を維持しながら、辛い症状を和らげていきましょう。

男性更年期障害の乗り越え方【主な精神的症状への対策】

主な精神的症状の対策日常での対策
抑うつ症状や不安感への対策・パートナーとのコミュニケーションやスキンシップを大切にする(オキシトシン(幸せホルモン)が分泌されて、リラックスした状態になる)
・セロトニンを増やす食品(バナナ、赤身魚、乳製品など)を取り入れる
イライラや感情の不安定さへの対策・瞑想や深呼吸など、イライラした時にすぐに行えるリラックス法をルーティーンにする
・ストレスが発散できる趣味を見つけ、スケジュールに入れておく
・感情日記をつけて感じていることを客観視する

男性更年期障害の精神的症状は、ホルモン変動と社会的ストレスが絡み合っています。自分に合ったセルフケアで、心のバランスを整えましょう。

男性更年期障害の終わりのサインは?

ホルモン治療をしない限り、男性更年期障害に「終わり」というものはありません。しかし、テストステロンの低下に適応したことで、症状が和らいだと感じることがあります。

男性更年期が終わりのサインには、下記などが挙げられます。

サイン具体例
疲労感を感じにくくなる体力や筋力が向上し、以前ほどの疲れを感じにくくなる
感情が安定する感情がコントロールできるようになり、気分が安定する
性欲が回復する性的欲求を感じるようになった
睡眠の質がよくなる夜中に起きることがなくなった
目覚めがよくなった

これらのサインには個人差があり、終わりを感じない方もいます。症状が辛い場合は、終わりを待つのではなく男性更年期障害に詳しいクリニックで相談することが大切です。

すぐに病院にいくべき?男性更年期障害の症状チェック

下記の症状によって日常生活に支障が出ている場合は、生活習慣の見直しだけでは改善が見られない可能性があります。

  • 3か月以上続く強い疲労感や無気力感
  • 気力・集中力が低下し続けている
  • 明らかな体力低下や体重増加がある
  • 夜何度も目が覚めてしまう

これらの症状が悪化すると糖尿病や心血管障害のような重篤な病気になるリスクが高くなったり、精神症状の悪化により最悪なケースを招いたりすることも。

できるだけ早めに専門医の診察を受けることを検討しましょう。

男性更年期の乗り越え方を相談するなら東京ハブクリニック

男性更年期障害を乗り越えるには、生活習慣の見直しに加えてクリニックでの治療が必要です。

東京ハブクリニックは男性更年期障害に特化したクリニックで、ホルモン補充療法や心理療法、生活習慣を見直すためのアプローチなどを提供しています。

男性更年期の乗り越え方を相談したい方は、東京ハブクリニックへご相談ください。

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まとめ

  • 男性更年期障害の「身体的症状」は、ホルモンバランスの変化と加齢による影響が複合的に影響しており、食事内容や運動習慣の見直しがポイントになる。
  • 男性更年期障害の「精神的症状」は、ホルモン変動と社会的ストレスが絡み合っており、自分に合ったリラックス法やパートナーとのコミュニケーションやスキンシップがポイントになる。
  • 生活習慣の見直しだけでは改善が見られないこともある。辛い症状を放置していると最悪なケースを招くこともあるため、我慢せずできるだけ早めに専門医の診察を受けることを検討する。

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東京ハブクリニック 院長紹介

鴨下

鴨下 一郎 1949年東京生まれ。心療内科医・医学博士。旭日大綬章受章。 1979年日本大学大学院医学研究科博士課程修了後、呼吸器疾患の診療に従事する中で身体的な症状の背景に潜む心の不調や精神的ストレスに着目し、心療内科の道へ。 32歳でクリニックを開業。心療内科医として、心の病気の診療にあたる。 「現代の心の病を治すには、まず社会病理を直す必要がある」と政治の世界を志し、1993年衆議院議員初当選。以後連続9回当選し、環境大臣、厚生労働副大臣、内閣官房参与(健康・医療戦略)等を歴任。「心療内科」の認可や公認心理師制度の推進などにも携わる。 2024年、「東京ハブクリニック」を開業。男性更年期障害の診察に力を入れている。 メディア出演、著書多数。

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