「男性も更年期障害になる?」
「疲れやすいのは年齢ではなく更年期障害のせい?」
男性の更年期障害はあまり認知されていませんが、50代半ば以降の男性であれば誰にでも起こり得る病気の一つです。
本記事では男性更年期障害の症状や原因などについて解説していきます。疲れやすさや集中力の低下などで悩んでいる男性はぜひ参考にしてくださいね。
「男性更年期障害(LOH症候群)」とは?症状やなりやすい年齢、女性との違いも解説
「男性更年期障害(LOH症候群)」は、正式名称は加齢男性性腺機能低下症 (通称:男性更年期障害)、LOH症候群(Late-onset Hypogonadism Syndrome)とも呼ばれ、加齢に伴うテストステロンの減少が原因で生じる病気です。
「男性更年期障害(LOH症候群)」の症状は?
男性更年期障害は、主に下記などの症状が現れます。
・疲労感や倦怠感:持続的なエネルギー不足
・集中力低下・記憶力減退:思考が鈍くなる
・性機能の低下:性欲の低下や勃起不全などが見られる
・うつ症状:気分が沈みがちになる
・睡眠障害:眠りが浅くて何度も目が覚める
・筋力低下:体力も低下する
など
男性更年期障害はテストステロンが減少した男性であれば誰もが経験する病気です。しかし、「この年齢だから仕方ない」と病院に行かず自分だけで乗り越えようとする人も少なくありません。
また、男性更年期障害では精神的な症状も見られることから「初老期うつ」と勘違いされることも。そのため、症状の改善には更年期障害に精通した医療機関での適切な検査と治療が不可欠です。
「男性更年期障害(LOH症候群)」は何歳からなる?
男性更年期障害は、50代半ばで生じるケースが一般的です。
テストステロンの量は20代〜30代にピークになり、30代以降は加齢に伴って低下し続けるからです。
もちろん多少の個人差はありますが、50代前後に前述したような身体症状や精神症状を感じた場合は、男性更年期障害である可能性が高いでしょう。
女性の更年期障害と男性更年期障害(LOH症候群)の違い
男性更年期障害は女性の更年期障害と異なり、ホルモン変動が急ではなく長期間にわたるため、進行がゆるやかで症状に気づきにくい傾向があります。
また、女性における閉経のような節目がないことも、男性更年期障害を自覚しにくいことに影響しているでしょう。なお、女性よりも症状の個人差が大きく、性機能の低下が現れるのも男性更年期障害の特徴です。
男性更年期障害(LOH症候群)の原因
繰り返しになりますが、男性更年期障害の主な原因は男性ホルモンの一種であるテストステロンの減少です。テストステロンは、体力、性欲、気力の維持に関与しており、下記などが原因で減少します。
<男性更年期障害の主な原因>
・加齢
・ストレス
・栄養バランスの乱れた食生活
・運動不足
・過度の飲酒
など
加齢だけでなく、不規則な生活習慣を続けているとテストステロンの低下を促進し、症状を悪化させる要因になります。
男性更年期障害(LOH症候群)を感じやすい人の特徴
男性更年期障害を特に感じやすい人は、各分野の第一線で活躍しているような経営者や部長以上の役職者などの責任者が挙げられます。
テストステロンの量がピークである20代〜30代から、熱意を持って毎日忙しく仕事を続けている人は50代以降も同じような働き方をするでしょう。
そのため、20代〜30代のときには感じなかった身体症状や精神症状を敏感に感じやすく、「以前はこうではなかったのに」と抱え込んでしまう傾向があります。
反対に、20代〜30代から緩やかな生活を続けてきた人は、テストステロンの低下による症状にあまり気づかず、男性更年期障害も感じにくくなります。
男性更年期障害(LOH症候群)の検査方法は?
男性更年期障害の検査は、問診、身体検査、血液検査などが行われます。
具体的な流れは以下の通りです。
・問診:医師が症状の詳細を医師がヒアリング(クリニックオリジナルの問診票を使用。平易な質問に答えていただくことで診断の補助として活用)
・身体検査:体重、血圧、筋力、肥満度などの基本的な身体状況を確認
・血液検査:テストステロン値やその他のホルモンや関連する項目を測定
テストステロンの低下が確認できると男性更年期障害と診断されることが多く、治療方針はその他の検査結果を含めて決めていきます。
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まとめ
- 男性更年期障害(LOH症候群)は、加齢に伴うテストステロンの減少が原因で生じる病気で、さまざまな身体症状や精神症状が現れる。
- 男性更年期障害(LOH症候群)は女性の更年期障害のようにホルモン変動が急ではなく、長期間にわたるため、進行がゆるやかで気づきにくい。
- 男性更年期障害(LOH症候群)の症状は、各分野の第一線で活躍しているような経営者や部長以上の役職者などの責任者が感じやすい。
- 男性更年期障害(LOH症候群)の検査は、問診、身体検査、血液検査などが行われ、テストステロンの低下が確認できると男性更年期障害と診断されることが多い。