IQ(知能指数)とは何か|平均・測定方法・高い人の特徴までわかりやすく解説

「IQ」や「知能指数」という言葉を、あなたも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「IQが高い=頭がいい」といった漠然としたイメージはあっても、それが何を指し、どのように測定されるのかを正しく理解している方は意外と少ないかもしれません。

この記事では、IQの基本的な意味や信頼できる測定方法について詳しく解説します。さらに、IQが高い人の一般的な特徴についても触れ、IQという指標との正しい付き合い方を探っていきます。

IQについて詳しく知りたい方はぜひ最後までチェックしてくださいね。

目次

IQ(知能指数)とは

IQ(知能指数)とは、Intelligence Quotientの略称で、個人の知的な能力水準を数値で表したものです。

多くの人が持つ「頭の良さの指標」というイメージは、あながち間違いではありません。しかし、その目的は、人を序列化することではなく、個人の認知能力における得意なことや苦手なことのバランスを客観的に把握することにあります。

例えば、世界的に広く用いられているウェクスラー式知能検査では、言語能力や論理的思考力など、知能を構成する複数の側面を測定します。

あくまでこれらの能力の一側面を捉えたものであり、共感力や芸術的センスといった多様な能力を測るものではありません。

つまりIQとは、自分自身の思考の癖や特性を理解し、学習や日常生活に活かすためのツールの一つであるといえます。

知能指数の7段階

IQ(知能指数)のスコアは、その数値が全体のどの位置にあるかを示すために、7つの段階に分類されています。これは、個々のスコアが持つ意味を、統計的な観点から分かりやすくするための目安です。

<知能指数の7段階>

  • 130以上:きわめて高い
  • 120~129:高い
  • 110~119:平均の上
  • 90~109:平均
  • 80~89:平均の下
  • 70~79:境界線級
  • 69以下:知的障害

これらの段階は、個人の能力を断定するレッテルではなく、あくまで客観的な指標として、教育や福祉の現場で適切なサポートを検討する際などに用いられます。

IQ(知能指数)はどこで受けられる?測定方法について

信頼性のある正式なIQテストは、下記のような医療機関や専門のカウンセリング機関などで、専門家の監督のもとで受ける必要があります。

  • 総合病院や大学病院の心療内科・精神科
  • 発達障害の診断・相談ができる専門クリニック
  • 専門スタッフ在中の民間カウンセリングルーム

これらの検査は基本的に有料であり、1〜5万円程度が相場といえます。

インターネット上にある無料のIQテストは、あくまで娯楽的なものであり、正確な測定はできないため注意しましょう。

IQ(知能指数)テストの平均は「100」になるように作られている

IQテストの平均点は、基本的に「100」に設定されています。これは、IQが「偏差知能指数」という考え方に基づいているためです。

偏差知能指数とは、同年齢の集団の中で個人がどの程度の位置にいるかを示す相対的な評価方法です。

具体的には、テストを受けた集団全体の点数が、平均100、標準偏差15(16の場合もある)の正規分布になるように設定されています。

このため、IQ100というスコアは「同年齢の集団のちょうど真ん中」であり、おおよそ68%の人がIQ85~115の範囲に収まるとされています。

学校のテストのように「100点満点」という絶対的な評価ではないため、スコアの数字そのものよりも、全体のどの位置にいるのかを把握することが重要です。

IQ(知能指数)が高い人の特徴

IQが高い人は、論理的思考能力や情報処理能力に優れ、知的好奇心が旺盛であるという特徴が見られることがあります。

具体的には、下記のような特徴が挙げられます。

  • 学習スピードが速い:新しい概念やスキルをすぐに理解し習得する能力が高い
  • 論理的・分析的思考が得意:物事を筋道立てて考える、複雑な情報の中からパターンや法則を見つけ出すことが得意
  • 知的好奇心が強い:あらゆる事象に対して「なぜ?」という疑問を持ち、その答えを探求することに喜びを感じる
  • 完璧主義な傾向:物事を高いレベルで完成させたいという欲求が強く、細部にまでこだわる傾向がある

一方で、頭の回転が速すぎたり、関心が独特であったりするために、周囲との会話に難しさを感じたり、孤独感を抱えたりすることもあると言われています。

IQ(知能指数)を知りたい方は東京ハブクリニックへ

東京ハブクリニックでは、下記の2つの知能検査を用意しています。

①自己理解パッケージ

・フルWAIS※+丁寧な解釈セッション
・鴨下一郎医師によるパーソナル・コンサルティングなど

②発達傾向・ADHD 探索パッケージ

・フルWAIS※+公認心理士によるフィードバック
・カウンセリング・診察・公認心理士の紹介などのオプションあり
※ウェクスラー成人知能検査(成人向けの知能テスト)

「自分の知能指数を把握しておきたい」という方は、ぜひ一度相談にいらしてくださいね。

>>東京ハブクリニックへの相談はこちら

まとめ

  • IQ(知能指数)は標準化された検査で測定され、平均は100に設定されている。
  • IQ(知能指数)は人の得意・不得意を把握するツールであり、単なる「頭の良さ」だけを示すものではない。
  • 信頼できるIQ(知能指数)の検査は医療機関などで実施され、有料が一般的。
  • IQ(知能指数)が高い人は学習速度や論理的思考に優れる一方、周囲とのギャップを感じることもある。
  • 東京ハブクリニックではIQ(知能指数)を知ることができる知能検査のパッケージを用意している。

\男性更年期障害かも?と思ったら/

東京ハブクリニック 院長紹介

鴨下

鴨下 一郎 1949年東京生まれ。心療内科医・医学博士。旭日大綬章受章。 1979年日本大学大学院医学研究科博士課程修了後、呼吸器疾患の診療に従事する中で身体的な症状の背景に潜む心の不調や精神的ストレスに着目し、心療内科の道へ。 32歳でクリニックを開業。心療内科医として、心の病気の診療にあたる。 「現代の心の病を治すには、まず社会病理を直す必要がある」と政治の世界を志し、1993年衆議院議員初当選。以後連続9回当選し、環境大臣、厚生労働副大臣、内閣官房参与(健康・医療戦略)等を歴任。「心療内科」の認可や公認心理師制度の推進などにも携わる。 2024年、「東京ハブクリニック」を開業。男性更年期障害の診察に力を入れている。 メディア出演、著書多数。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次