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WAIS-IVとWAIS-IIIの違いとは?
「WAIS」とは、成人を対象とした知能検査「ウェクスラー成人知能検査(Wechsler Adult Intelligence Scale)」の略称です。知的能力の全体像を把握するために世界中で広く用いられており、現在、日本国内では「WAIS-IV(第4版)」が主流となっています。
ここでは、旧版である「WAIS-III(第3版)」との違いをわかりやすくご紹介します。
WAISとは?
WAISは、16歳以上の成人を対象に、知的能力のさまざまな側面を評価する心理検査です。学習・仕事の適性、発達特性、認知の偏りなどを客観的に測ることができます。
特に以下のような場面で活用されています
- 自己理解・キャリア支援
- 発達障害や高IQのスクリーニング
- MENSA(高IQ団体)へのスコア提出
- 臨床・教育現場でのアセスメント
WAIS-IIIとWAIS-IVの主な違い
比較項目 | WAIS-III | WAIS-IV |
---|---|---|
発表年 | 1997年 | 2008年 |
IQの構成 | 言語性IQ / 動作性IQ | 4つの指標による構成 |
指標 | 2つのIQ | 言語理解・知覚推理・ワーキングメモリ・処理速度 |
下位検査数 | 14個 | 15個(新項目を追加) |
特徴 | やや古い理論に基づく | 現代理論に基づき構成 |
被検者負担 | 長めでやや負担あり | 時間短縮でより負担軽減 |
対象年齢 | 16歳〜89歳 | 16歳〜90歳11ヶ月 |
よくあるご質問(FAQ)
- WAIS-IIIとWAIS-IV、どちらを受けた方がよいですか?
-
現在はWAIS-IVが標準であり、より正確な結果が得られるため、WAIS-IVをおすすめします。
- WAIS-IVのIQはどう算出されるのですか?
-
4つの指標(言語理解、知覚推理、ワーキングメモリ、処理速度)をもとに全体IQ(FSIQ)が算出されます。
- MENSAにWAIS-IVの結果を提出できますか?
-
はい。WAIS-IVのスコアは、MENSAの入会審査資料として提出可能です。
WAIS-IVの特長とメリット
- 現代の知能理論に対応:4つの指標から、より多面的に知能を評価。
- 検査時間の短縮:下位検査の見直しで、全体の負担が軽減。
- 一般知的能力指標(GAI)の導入:ワーキングメモリや処理速度の影響を除いたIQ推定が可能。
- より明確な認知プロファイル:得意不得意を視覚的に示しやすい。
WAIS-IVでわかること
WAIS-IVを受けることで、以下のような情報が得られます
- 全体的なIQ(FSIQ)
- 強みや課題がわかる4つの指標スコア
- 学習や仕事上で活かせる「思考のクセ」
- MENSA提出用の公式スコア
WAIS-IVはこんな方におすすめ
- 自分の得意・不得意を客観的に知りたい方
- MENSAなど高IQ団体への入会を目指す方
- 発達特性に不安がある方
- 学習や職場での困りごとの原因を探したい方
WAIS-IV検査を受けたい方へ
当院では、公認心理師によるWAIS-IV検査を完全予約制で実施しています。プライバシーに配慮した静かな環境で、丁寧な対応を心がけています。
- WAIS-IV検査の所要時間
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約2時間
- WAIS-IV検査料金
-
30,000円(税込)
- 証明書発行(任意)
-
3,000円(税込)
まとめ
WAIS-IIIと比べて、WAIS-IVは現代に即した知能評価が可能となっています。単なるIQ測定ではなく、あなたの思考の特徴や強みを「見える化」できるのが大きな魅力です。
知的な自己理解への第一歩として、WAIS-IVの受検をぜひご検討ください。
\自分の「知的な強みと弱み」を客観的に知ってみませんか?/