男の人は何歳まで性行為ができる?男性の生殖能力と加齢の影響・対処法

「自分は何歳まで、男性としての自信を保ち続けられるのだろうか…」

40代、50代を迎え、心身の変化を感じ始める中で、漠然とした不安や焦りを覚える男性は少なくありません。

特に「性的な機能はいつまで維持できるのか」という疑問は、多くの方が内心で抱えつつも、なかなか口に出しにくい悩みの一つです。男性機能の低下は単なる「歳のせい」だけではなく、男性更年期障害も一因となっている可能性もあるのです。

この記事では、性行為が可能な年齢や、加齢による生殖能力の変化とその対処法などについて解説していきます。

目次

男の人は何歳まで性行為ができる?「現役」の平均年齢は?

結論から言いますと、性行為に明確な年齢制限はありません。医学的に見ても「何歳になったら性行為ができなくなる」という上限やいわゆる”現役”の平均年齢は存在しないのです。

実際に、70代、80代になってもパートナーとの性生活を謳歌している方々もいらっしゃいます。

大切なのは年齢そのものよりも、心身の健康状態や生活習慣、そしてパートナーとの良好な関係性と言えるでしょう。

加齢や男性更年期障害による影響も考慮しつつ、日々の生活を見直すことが、長く現役でいるための鍵となります。

加齢による生殖機能の変化と対処法

男性は、女性のように閉経といった明確な生殖能力の終わりがありません。理論的には、精子が作られている限り、男性は生涯にわたって子供をもうける能力を持つとされています。

日本老年医学会雑誌でも、精細胞の減少は起こるが、70代の健康男子でも精子産生は認められ造精機能は廃絶しないと言われています。

実際に、60代やそれ以上の年齢で父親になったというニュースを見聞きすることもあるため、年齢だけで諦める必要はないといえるでしょう。

しかし、加齢とともに精子の質や量が変化することは医学的に知られています。具体的には、精子の運動率の低下、精子数の減少、そして精子に含まれるDNAの損傷リスクの増加などが報告されています。

これらの変化は、妊娠のしやすさや、生まれてくる子供の健康に影響を与える可能性がゼロではありません。

高齢男性でも生殖機能は維持されていますが、子供を望む場合は若い世代と比べてさまざまなリスクが高まることを理解しておきましょう。

高齢でも妊娠しやすくするには?

「若くない年齢だけど子供が欲しい」という気持ちがあるなら、年齢にかかわらず、自身の健康状態や生活習慣に気を配ることが大切です。

また、ホルモン異常がある場合には、男性ホルモンを補充するという方法もあります。

ただし、挙児の希望がある男性に対してはテストステロンの使用は禁忌とされています。

そのため、不妊で悩んでいる場合は必ず専門のクリニックで原因を明らかにしたうえで、適切な治療を受けるようにしましょう。

男性が勃たなくなる年齢は?

性行為と同様に「特定の年齢になったら必ず勃たなくなる」ということはありません。

しかし、50代以降になると、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が低下することで性欲減退とともに勃起不全を招く可能性があります。

また、年齢にかかわらず下記などが複雑に関与し勃起力が低下することがあります。

  • 高血圧や糖尿病といった生活習慣病
  • 喫煙や過度な飲酒、運動不足、肥満
  • 精神的なストレスや不安、うつ状態
  • パートナーとの関係性の問題

生活習慣の見直しや、専門医に相談することで、改善が期待できるケースもあります。勃起不全を年齢のせいだと決めつけず、原因を特定し適切な対策をすることが大切です。

性欲低下・性機能に不安があるなら東京ハブクリニックへ

東京ハブクリニックでは、医学博士・院長の鴨下一郎が血液検査や問診などの精密な検査をした上で治療計画を策定します。

男性更年期障害の治療には主に下記などの方法を行います。

  • ホルモン補充療法(HRT)
  • 心理療法
  • 生活習慣の改善

男性更年期障害だけが性欲減少・性機能低下の原因ではない場合は、必要に応じて優れた医療機関をご案内いたします。

「いつまで現役でいられるのだろうか…」と悩んでいる方は、ぜひ一度東京ハブクリニックにいらしてくださいね。

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まとめ

  • 性行為に明確な年齢制限はない。医学的に見ても「何歳になったら性行為ができなくなる」という上限やいわゆる”現役”の平均年齢は存在しない。
  • 高齢男性でも生殖機能は維持されているが、子供を望む場合は若い世代と比べてさまざまなリスクが高まる可能性がある。不妊の場合は必ず専門のクリニックで原因を明らかにしたうえで、適切な治療を受けることが大事。
  • 50代以降になると、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量低下のほか、さまざまな要因が複雑に絡み合うことで性欲減退とともに勃起不全を招く可能性がある。年齢のせいだと決めつけず、原因を特定し適切な対策をすることが大切。

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東京ハブクリニック 院長紹介

鴨下

鴨下 一郎 1949年東京生まれ。心療内科医・医学博士。旭日大綬章受章。 1979年日本大学大学院医学研究科博士課程修了後、呼吸器疾患の診療に従事する中で身体的な症状の背景に潜む心の不調や精神的ストレスに着目し、心療内科の道へ。 32歳でクリニックを開業。心療内科医として、心の病気の診療にあたる。 「現代の心の病を治すには、まず社会病理を直す必要がある」と政治の世界を志し、1993年衆議院議員初当選。以後連続9回当選し、環境大臣、厚生労働副大臣、内閣官房参与(健康・医療戦略)等を歴任。「心療内科」の認可や公認心理師制度の推進などにも携わる。 2024年、「東京ハブクリニック」を開業。男性更年期障害の診察に力を入れている。 メディア出演、著書多数。

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